GW明けて

こんなに何もしないGWは人生初ですし、今後もないことを祈ります。新型コロナはギリギリ踏みとどまっている感じでしょうか。 ただ、例年小児でかなりの数のインフルエンザ脳症での死者が出ている事は騒がないのに新型コロナになった途端、まるで死病のように騒ぎ立てるマスコミは如何なものかと思います。
stayhomeですることない人がTV観て訳の分からない煽動におびえてある種の集団ヒステリーになっているように感じます。太平洋戦争での一億玉砕のスローガンはこうやって形成されていったのでしょうね。 本当に人間は学習しない生き物です。
まだコロナウイルスの方が学習しているかも知れません。ウィルス学の専門の慈恵医大の先生がちょっと専門的な部分もありますが、分かり易い新型コロナの解説を出して下さっております。 大学病院のコロナに関わっているところは本当に大変でしょうが、是非頑張って頂きたいです。
慈恵医大からの分かり易い新型コロナの解説
 
それからPCRセンターの件数が足りないのでけしからんという意見に押されてPCRセンターを立ち上げろという機運があります。各医師会も協力しろと半ば強制で指示が出ております。 それに対する反論もいろいろありますが、私は増やす増やすって誰がやるの?と言うところが全く欠落しているように感じます。
基本的に医師会の会員は個人事業主としての医師が多いです。平日にPCRセンターに行くことは自分の仕事を休まなければなりません。自分だけなら良いのですが職員の生活も考えなければなりません。 現時点で既に始まっているホテル派遣医の費用も実は決まっていません。派遣要請に応じる医師の善意のみで支えられています。そんな気合いに頼る構造で良いのでしょうか?一昔前の無給医局員みたいです。 私もその時代は長かったので感覚は半ば麻痺しておりますが、本音と建て前がぐしゃぐしゃになっています。 実際PCRについては素人の医師がこれまた医師会で用意しろという看護師(そもそも医師会には看護師はおりません)と素人同志で作業なんてとても出来ません。 鼻に綿棒突っ込むだけなら誰でも出来ますが、それだけではないのです。PCR検査ってインフルエンザ簡易検査と違ってかなりデリケートでそうそう簡単にできるものではありません。 それでも数を増やせというならその結果の信憑性はかなり低いものになります。
保健所の仕事もかなり多岐にわたり、コロナだけが仕事ではありません。忙しいところは毎日ほぼ終電です。
口当たりの良いことばかり話される人は現場の事が全く想像出来ていないです。ボランティアで行動することは嫌ではありませんが、どうもすっきりしないです。