定義:
本来は中性である食道内に胃酸が逆流することで起きる下部食道粘膜のビランを逆流性食道炎と言います。
中年以降に多く発症し、女性は高齢の場合重症化することがあります。
症状:
メカニズム:
食道と胃の境目(噴門)には食道括約筋という筋肉が存在し、シャッター機能により噴門を閉鎖することで胃内容物の逆流を防止しています。
以上のようなことより逆流性食道炎が発症します。
治療:
予防法:
1、胸やけを起こしやすい食事習慣の回避
2、胸やけを起こしやすい食物の回避
3、胸やけを起こしやすい生活動作の回避
4、胸やけを起こしにくくする就寝姿勢
内視鏡検査について:
ヘリコバクター・ピロリ(正式名 Helicobacter pylori)と言います。 ピロリ菌の感染経路はまだはっきりとはわかっていませんが、人から人への経口感染がほとんどで、 多くの人は幼い時に感染し、胃の中に菌を持っていると言われています。 しかし、ピロリ菌に感染しても、すべての人が胃潰瘍になるわけではありません。 感染から胃潰瘍を発症するまでに数十年かかると思われます。 一方、内視鏡検査による感染も問題になっていましたが、消毒・殺菌の方法が進み そんな心配は不要になりました。
萎縮性胃炎が進行すると、胃粘膜の抵抗力が弱ってきます。 この状態でさらにストレスが加わると、胃粘膜の血流が悪くなって、さらに粘膜の抵抗力は弱くなり胃酸に侵されてしまいます。 これが「胃かいよう」です。ほとんどの場合、ピロリ菌感染による慢性胃炎や萎縮性胃炎から、胃かいように進むと考えられています。
内視鏡を使わない、尿素呼気試験、血中抗体測定法、尿中抗体測定法、便中抗体測定法と 内視鏡を使う、迅速ウレアーゼ試験、鏡検法、培養法の大きく二通りがあります。
プロトンポンプ阻害剤(PPI)と2種類の抗生物質を組み合わせて1週間続けて服用します。 PPIは、胃酸の分泌を抑える働きをする抗潰瘍薬です。 抗生物質は、ピロリ菌をやっつけます。 PPIと2種の抗生物質をあわせて使うことから「3剤併用療法」と呼ばれています。 保険も適用されるようになっていますので、胃潰瘍や十二指腸潰瘍でお困りの方はご相談ください。